バンパイアの貴公子
バンパイアの貴公子


とある暗い暗い部屋、部屋一面にいくつもの黒い棺

そのいくつもある棺の中の一つがゆっくりと蓋が開く


相当、広い部屋の為にその蓋が開く時に出る重低音が辺りに響き渡る

蓋が完全に開いて中から起き上がったのは1人の少年だった


ボサボサで明るいブラウンの色の髪にクリっとした目に二重瞼、スっとしている鼻
その他の顔のパーツも綺麗に整っている

前髪は殆ど目を隠すくらい長く襟足は腰上の辺りまで伸びている
服装は裸の上にバスローブだけで相当、棺の中に居たのか多少、ボロボロになっており薄汚れていた


そんなボロボロの格好をした一見、美少女に見えるが少女では無い中性の顔立ちをした美少年は辺りをキョロキョロ見渡しスッと立ち上がる


棺から出てしばらく辺りを見渡していると後方で扉が開く音がする
その音に反応し振り返るとそこには1人の女性が笑顔で立っていた


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