太陽の花
智花は5分後ぐらいに最上階へと到着した。
(ひっ広いわっ…うちとは大違いね)
「社長室…どこかしら?」
智花が迷っていると、少し先のほうでなにやら話し声が聞こえてきた。
「あ、ここ社長室だわ。目の前にあったわね…」
コンコンコン
智花はノックしたが、返事がない。
「?どうしたのかしら。」
ガチャッ
智花がもう一度ノックをしようとしたとき、急に社長室のドアが開いた。
「な…」
智花は唖然とした。
出てきたのは女性…しかもその女性は、髪が乱れ、服は半端着、おまけに顔が赤い。
(なっなにをしてたのよおぉっ!!?)
「あっえと…っし失礼しますっ」
女性は智花の顔をみた途端、慌てて走って行った。彼女が走って行った先にあったのは秘書室だった。
(あの人秘書なのかしら…?なんで秘書があんな格好…)
「やあ、お待たせ。チカちゃん」
ビクッ
突然後ろから低い澄んだ声で名前を呼ばれた。