太陽の花
「なっ…!」
智花はまたも唖然とし驚いた。
そこにいたのは善大。
神宮財閥の社長だ、だが彼もまた服がはだけている。
その姿があまりにも色っぽかったので智花は赤面してしまった。
「いまの人となにしてたのよおっ!!!」
智花は思わず叫んでしまった。
(あっやばいっ)
「なにしてた?…うーん」
スッ
「おしえてほしい…?」
善大は智花の耳元で囁いた。
ぱぁんっ
「サイッテーね。あなた。男の風上にもおけないわ」
智花は善大の頬を平手で殴り、恐ろしく冷めた目で善大を見ながら言った。
「私、あなたなんかと結婚なんかしないわ。サヨーナラ」
智花はエレベーターに向かって歩きだした。
「待て。」
善大が智花の腕を掴み呼び止めた。
「…なによ?私に触らないでくれる?汚らわしい。」
「くくっ…」
「は…?」
「ふははははっ」
「なっ…」
善大が突然こえをあげて笑い出した。
(なっなんなのよこいつっ)