太陽の花
「くくくくっ…はー」
「俺、女から殴られたのはじめてだわ」
そりゃあそうだろう。普通の女性なら善大の綺麗な顔にビンタするなんてありえない。しかも善大は日本政財界トップ企業の社長。その善大を、なんのためらいもなく殴るなんてとてもじゃないが智花以外無理だろう。
「だからなによ。そんな事で笑うわけ?信じられないわ。早く腕をはなして」
おそらく智花は今、世界で1番善大が嫌いだろう。ゴミをみるような目で善大を見上げている。
「そんな冷たいこと言わないでよ…くくっ」
「いい加減わらうのやめなさいよっそして早く手を離してっ!」
ぐっ
「きゃっ」
善大が智花の腕を引っ張り、智花を壁におしつけた。
「いた…なにすんのよっ」
「結婚しないんだってね。俺と」
「そうよ。するわけがないわ、あんたなんかと」
「ふーん…お父さんの会社、どうなってもいーんだ?」
善大はにやっと笑いながら囁く。
「な…っひっ卑怯だわっ!父の事をだすなんて…っそれになんで私なんかと結婚したいのよ?!私は今日はじめてあなたに会ったのよ?!それに「だまって」
「んっ…?!」
善大は智花の口を自分の唇で塞いだ。
「やっ…!んっ」