友達以上恋人未満。
□友達に。
■放課後の用事
「おっはよー♪」
あたしが教室に入って1番に挨拶をしてきたあいつ。
聞こえないふりをして、席についた。
「菜美ー! おはよー!!」
「あ、純ちゃん! おはようっ」
純ちゃんはあたしの1番の友達。
中学生の時から仲良しだった。
もちろん翔くんのことも知っている。
「今日は彼氏と一緒に登校してきたんだね」
「そうなの!
なんか今日一緒に帰れないって言われて…」
「そうだったのかぁ。
なんか用事でもあるの?」
「それがね…放課後に先生に呼ばれててって」
「へぇー。
帰り道寂しいと思うけど…
うちが一緒に帰れればぁぁぁ!」
「そ、そんな気にしないでっ。
純ちゃんは部活がんばってね!」
「ありがとぉぉぉぉぉ」
「俺が一緒に帰ってやろうか?」
原田竜也がいきなり話に入ってきた。