堕ちていく二人
性交
次の日から桂司は実家に戻り、しばらく自宅マンションには帰って来なくなった。
桂司が出て行った事でせいせいし身軽になった玲子は、約束の日に裕也をベビーシッターに預け貴之に会いに行った。
二人が今回待ち合わせをしたのは京都だった。
JR京都駅で会った玲子と貴之は、駅ビルの中にある喫茶店でコ−ヒ−を飲んだ。
そして、玲子は熱いコ−ヒ−を飲みながら、桂司との8年間の結婚生活を貴之に話した。
桂司の変わった性格・これまでの度重なる暴力・いろんな女達との浮気・そして、先日の出来事。
貴之は話しを聞き終え玲子に同情した。
「知らなかったな。玲子ちゃんも大変だったんだね。
経済的にも恵まれているし、子供も生まれて幸せな生活をおくっているものばかりだと思ってたよ。
たいした事は出来ないけれど、僕に出来る事があれば遠慮なく言って」
「ありがとう、私は貴之君に会えるだけでいいの…」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。
僕も玲子ちゃんに会えて幸せだよ」
「本当に、玲子嬉しい」
昔ほのかに想いを寄せていた貴之に玲子の胸は高鳴った。
「貴之君、今夜飲みに連れて行ってくれない。
玲子久しぶりに酔ってみたい気分だわ」
「いいよ、雰囲気のいいショットバ−を見付けたから、今夜は二人で飲み明かそうか」
「うん♪」