殺し屋:黒兎

大きく見開かれた目の…視線の先には、私の手。


というか、私の手に握られた拳銃。


「そ、それ…本物、か…?…ははは、んなわけねぇよな…。そんな玩具でだまされると思うなよ餓鬼が!」

「…じゃあ…試してみる?」


私は右手に銃を握りながら、男に近づく。


一歩、二歩…。


私が近づく度に、男は後退する。


「っ…!」


男の後ろには、もう壁。
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