殺し屋:黒兎

葵は床、壁に刺さったナイフを抜き、恋と玲に投げ返す。


「……玲!横に飛べっ!」


恋の指示で、玲は横にとび、恋もナイフをよける。


「クスクス…。貴方達が投げたぶんだけ、お返しするわ…。」


葵はナイフを抜き、恋たちに投げる。


それを恋たちはよけ、また葵が投げる。


その繰り返しがしばらく続いた。


「どうしたのかしら、二人とも?もう終わり?」


俯いて肩で息をする二人に、余裕の笑みで二人を見る葵。


「道化師って聞いたから、あの道化師かと思ったけど…。違うのね。」


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