殺し屋:黒兎

葵の腹部に、刺さった。


「それには、さっきのよりも強力な毒が塗ってある…。すぐに動けなくなるはずだよ。」


言われたとおり、葵の体は指一本たりとも動かない。


「ぁ……。」

「…ごめんね葵。でも、小鳥のためなの。」

「……ぅ。」

「大丈夫。多分殺されないよ。」


葵の瞳が揺れる。


目が霞んで、何も見えなくなっているのだ。


意識ももうないだろう。


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