殺し屋:黒兎
「遊紀さま。道化師たちが黒兎を捕らえたとのことです。」
「…それ、本当よね?」
「勿論です。」
「…ふ、ふふ…!!やっと捕らえた!Dollの一番の商品、黒兎!!あははははっ!」
市内で誰も寄り付かない土地の奥の私有地。
光も差し込まなく、薄暗いその土地の大きな屋敷で甲高く笑う女性がいた。
遊紀。
Valkyrieのボスだった。
汐音は遊紀と向かい合って話していた。
「今車で護送中です。すぐに牢屋へ入れますか?」
「うふふふふ…。いいえ、鎖をつけて私の元へ…!見てみたかったのよ、あのDollが…
遊里が誇る商品を!!」