殺し屋:黒兎

「そんなこと、一言も言ってないわ。」


…敵の陣地でこんなにも強気でいられるなんて…。


この子、すごいわね…。


「もういいです。小鳥、黒兎を牢へ!私への忠誠心が現れるまで、出すことを禁じます!」

「…仰せのままに。」


私は黒兎の元へと近づいていく。


「立って。」

「……ふん。」


嫌々ながらも、黒兎は立ち上がる。


「歩けるわよね?さぁ、行きましょう。」

< 144 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop