殺し屋:黒兎

二人は自信を持ってそういった。


それに、唯はなぜか……涙を零した。


「きらきら光る瞳……。」

「………唯…?なんで泣いてるの……?」

「……アタシと貴方達は違うんだなぁって、思ったのよ…。」


唯は泣いた。


しかし、喚くような泣きかたではない。


淡々と、言葉を述べ続けた。


「貴方達はいま、光の世界にいる……。アタシはいつまでたっても闇のまま……。」

「……恋たちは葵のおかげで変われたんだ。きっと、唯にもいつか変われるときがくる。」

「そうかしら……。」

< 196 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop