殺し屋:黒兎
恋が、何かを察したように目を見開いた。
そして玲を見る。
玲はまだわかっていないらしい。
「その刀はこの部屋に置いておくわぁ…。……ただアタシは出かるし、部屋には鍵なんてかかってないから……、……泥棒が入っちゃっても、仕方ないわねぇ…。」
玲も驚いたように口を少し開いた。
……わかっただろうか。
唯の言っていることが。
「唯……。それって、」
「……さぁて、そろそろ出かけようかしらぁ……。刀、取ってくるわねぇ…。今から2時間後、この部屋に刀はある…。」