殺し屋:黒兎

いくら恋が待っていても。


時が早く進むのを望んでいても。


時計の針はゆっくりと進む。


「待ってると、時間って進むの遅いんだっけ…。」

「あぁ。」

「でも待ち遠しいよ…。」


さっきからこんな会話ばかり。


恋は時計を見る。


時間は変わらない。


「……はぁ。玲、恋寝るね。30分前に起こして。」

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