殺し屋:黒兎

「あと、何分?」

「ぴったり30分。」

「そっか。起こしてくれてありがと。」


恋は自分の髪を触る。


どうやら寝ている間に髪型が崩れてしまったようだ。


「うわー、ぐちゃぐちゃ……。」


鏡を見なくても分かるくらいに乱れていた。


ツインテールにしていた髪を恋は解く。


長い漆黒の髪が、恋の背中を覆った。


「……玲。髪、結んで……?」

「あ?俺でいいのかよ?」

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