殺し屋:黒兎

「その声は……恋ね?」

「葵!葵ッ!!」


……見つけた。


地下牢のずっと奥……。


手錠等の拘束するものは何もなく、ただ葵は座り込んでいた。


「葵……!」

「……今更、私に何の用かしら?勝者が敗者に何のよう……?」


……葵の目は冷たかった。


その冷たい目で、葵は恋をじっと見つめる。


「その刀は……。クスクス、私の目の前でへし折ろうっての……?嫌な性格してるわね。」

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