殺し屋:黒兎

「ち、違う……!」

「違わないでしょう?じゃあ何。私を笑いに来た?無様な私を嘲笑いに……?」

「ッ……違うの、葵……。」


恋は必死に説明しようとする。


しかし、それを葵は聞こうともしない。


「葵!話を聞いて!……お願いだから……」

「…はは……。もう全てがどうでもいい……。今更何が起こったって私は……。」


ガシャン!!


大きな鉄の音が響いた。


……玲が鉄格子を拳で叩いたのだ。


「現実逃避してんじゃねぇよ。恋の話を聞け。」

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