殺し屋:黒兎

「じゃあすることないから今日は終わりだ。チャイム鳴ってから教室でること!んじゃぁ冴は残ってろ。」

「えー、何で冴がぁ?雛が残りなよ。冴職員室でプリント製作しなくちゃいけないもん。」

「いや、俺担任。担任にも仕事があるんですわ。」

「えーーーーー。嘘っぽいぃぃ…。副担任だって仕事あるしぃ。」


再び始まった夫婦漫才にまたクラスは大爆笑。


あの二人、天然でやってるのかしら…?


「担任の方が責任重大。」

「じゃあ副担任は責任ないのぉ?副担任なんかどうでもいいってことぉ?」

「違うだろ。」

「…じゃあ担任さま、責任もってクラスに残ってねぇ。責任重大なんだからぁ。」


冴はとっとと教室を出て行った。

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