殺し屋:黒兎

雛は小さな鍵を私に渡す。


…これが会議室の鍵なのね。


「じゃあ本題に入るから、雛は会議室の鍵掛けてここのドア閉めてぇ。葵はその辺のソファに座ってねー。」


冴に言われたとおり私と雛は動く。


「冴たちがこの高校に来た本当の理由はね、葵のテストのためなの。」

「でも、“この”高校を選んだ理由はもうひとつあってな。」

「葵…Valkyrieって殺し機関知ってる?」


Valkyrie…ヴァルキリー??


「…ええ、知っているわ。最近出来たばかりの会社でしょう?」

「…確かに最近出来たばかりだよ。でも、すご腕の殺し屋が何人もいるらしいの。」

「で、そのメンバーの奴がこの高校にいるらしいんだ。」

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