殺し屋:黒兎

冴が買ってきてくれた飲み物やお菓子を食べながら、リビングで会話をしていた。


「そういえば…冴達、なんでここに?」

「ん?……あ!そうだったそうだったぁ。」


冴は自分のバッグを漁って、何かの封筒を取り出した。


「はい、葵ぃ。」


渡された封筒は薄い紫色で、黒い蜘蛛の絵が描かれている。


「何、これ。」


封筒を開くと、同じようなデザインの便箋が出てくる。


微かな薔薇の香りがする…。


便箋に薔薇の香水を染み込ませているのね。

< 70 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop