【完】笑顔
side祐一

プリントを配り終えたのは数十分後だった。

俺は走って校門前へ向かう。
『瑞姫!遅くなってごめ…あれ?』
そこには瑞姫の姿はなかった。
あるのは瑞姫の鞄。
瑞姫…??
嫌な予感がした。
脳裏に浮かんだのは…不審者。
心臓がどくんどくんと大きくなる…。
瑞姫がもし…もしも不審者に犯されていたら?
そんなことを考えるだけで頭がおかしくなる。
『瑞姫ーー!!』
瑞姫に何かあったら俺のせいだ…!!
瑞姫…無事でいろよ…!!


< 21 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop