【完】笑顔
俺は瑞姫のケータイに電話をした。
もしかしたら、着メロが聞しれない。
そう思ったから。
『くそッ!どこだ!?瑞姫ッ!』
夕日が沈みかけている頃…
瑞姫のケータイの着メロが聞こえた。
俺とおそろいの着メロが。
…場所は森林の中だった。
俺は森林へ足を進める。
森林の奥には…

『瑞姫ッッ!!!!!』
制服がボロボロになり、放心状態の瑞姫がいた。
『瑞…姫。どうした…んだよ。』
上手く喋ることができない…。
「ゅ…ちゃ…ぁ…たし…一体…。」
めったに泣かない瑞姫がぼろぼろと涙を流していた。
「ゅ…ちゃ…ぁ、ぁ…たし…どぉ…なッ…ぅッ」
『瑞姫…。』
「ぁ…たし…ニュース…ッに出てた…ふ、不審者にッぅ…。」
『瑞姫ッ!もう…言わなくていいから!いいから…。』
「ぅ…ッぁ…ゃ…だょ…ゅぅ…ちゃんッ!!」
『瑞姫ゴメン…な。』
「…ぅッ?」

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