【完】笑顔
瑞姫はあの日から学校へ行ってない。
部屋にこもりきり。
俺は毎日先生に頼まれたプリントを届けに行く。
だけどそんなのは口実。
会いたいから。
瑞姫に会いたくてたまらないから…。

コンコン
「はい?」
『瑞姫?俺。』
「入っていいょ。」
ガチャッ
『調子どう?』
「フツー。」
『そっか。』
「…祐ちゃんなんでニヤニヤしてるの?」
『ぇ、俺ニヤニヤしてる??』
「ぅん。してる。」
『瑞姫今日何の日か覚えてる??』
瑞姫は首を横に振る。

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