【完】笑顔
俺が公園を出たのは夕方だった。
家への帰り道。

ん?あの後ろ姿は…。
『瑞姫??』
「ん?あ、祐ちゃん♪」
やっぱり瑞姫だ。
見間違えるハズない。
俺の愛しい人。
『今帰り??』
「うん。萌ちゃんとショッピングに行ってた。」
『そ。』
「祐ちゃんの用事ってなんだったの?」
『んー…っと。』
俺はチラッと瑞姫を見る。
尚人が瑞姫を…ね。
『ボーイズトーク(笑)』
「なんだそりゃ。」
尚人が瑞姫を…瑞姫を…。
「…ちゃん。祐ちゃん?」
『ん?ぅわっ!!な、なに??』
瑞姫が上目づかいで聞いてきた。
本人は無意識だろうけどな。
上目づかいにドキッとする俺。
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