パスルピース
プロローグ
あたしはもう、恋はしないんだ。

そう決めてきたのに、アイツはあたしを惑わせる。

無理だと思って諦めようとすれば、アイツは優しくなる。

またスキになれば、アイツは知らない顔をしてそっぽを向く。

何がしたいの、、?

どうしたらいいの、、?

素直になれないあたしを、アイツはどんどん追いつめる。

スキになってもいいんですか、、?

諦めなくていいんですか、、、、?

このまま、友達として、いてもいいんですか、、、?

疑問は心にあるまま、アイツは、離れ近づくを繰り返す。

前言った「いい加減にしてよ」は、そういう意味だったんだよ、、?

気付いてないでしょう?

そうだよね。

気付くわけない。

だって、アイツにとってあたしは、大勢いる友達の中の一人なんだから。
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