パスルピース
振り返ると、立っていたのは安在君と時枝君だった。

「何?」と冷たく聞くけど、内心お弁当に誘おうと思っていた私に奇跡☆

「弁当、屋上で食べるんだろ?行ってもいい?」

え?マジでっ!?最高じゃん♪

これで真苗をいじりまくるんだーっ!

「え?いいけど?ねぇ、真苗??」

あたしはどうでもいいように、真苗に振った。

「ちょっと、、、振らないでよ」

「駄目?」

あたしの振りを拒否しようとしたとき、時枝君が言った。

顔が真っ赤になっていく真苗。

「折角誘ってくれたんだしさぁ?いいじゃありませんか、真苗サン?」

迷う真苗に、追い打ちをかける。

動揺する真苗が面白くって言ってたのに、

「いいよ」

最終的には開き直っちゃって。

あたしにはちょっと物足りなかった。

でも、男子は関係ないようで、

「じゃ、行こう」

と、あたし達を引き連れて行った。
< 10 / 11 >

この作品をシェア

pagetop