パスルピース

日常

クリスマスパーティが決まって、クラスはその事ばかり。

テスト期間なんて関係ないと、みんな授業中も案を考えていた。

“あのカラオケのご飯はおいしい”とか、“あっちのカラオケは、曲が多い”など。

手紙に書いて、回していた。

ばれた事もあったけど、みんなフォローし合って計画を進めていった。

当日まであと2日に迫ったころは、テストも終わり、みんなパーティ一筋だった。

その時知ったんだ、アイツの存在を。

「沙蓮、委員長に渡してきてくれる?」

クラスメイトがあたしに手渡した、パーティのプログラム。

「誰?生徒会長って」

「バカ!翡翠に決まってるでしょ?」

ヒスイ、、、?

「ほら!安在翡翠だよ、窓際にいる人!!」

指さした先を見ると、男に囲まれている。

「あぁ、あの人」

正直、初めて知った、、、と言うか。

だって、そんな委員長が活躍する所なんてないし!
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