パスルピース

「別に何もないよ？頼まれただけ！」

「ちぇー、ばれた」

あんなにキラキラした目をするときは、だいたい恋とかの時ぐらい。

あんなに易々と流された相手をスキになるかっちゅーの！

「ねぇ、ちょっと聞いて欲しいんだー」

真苗は少し恥ずかしそうに言った。

「実は、、、、スキな人、できちゃった、、、、、」

へぇー、そうなんだ。

スキな人が、、、、

、、、、できたぁ！？

「嘘ぉ！？、、、むぐ」

「バカッ！声大きいよっ」

条件反射で大声を出してしまったあたしの口を手で塞ぐ。

「だって！格好よかったんだもん！仕方ないじゃん」

「で？誰々？？」

あたしはどうしてスキになったかじゃなくて、誰がを聞きたいの！