こんな生徒会で学校は成り立つのか…
此処で急展開を入れてくるのが、作者です。
鈴がひとりで探している間ぼーっとしているとケータイが鳴る。

ふはは。嫌な予感しかしないぜ。

案の定、表示されているのは『小学校』。

「電話でていい?」

「どうぞ。」

許可をとって電話にでる。

「はい。」

「あ、私空さんの担任の新川です。」

「いつもお世話になってます。」

空の担任から電話となると、体調でも崩したのか?

「あの、申し訳ありません。」

「はい?」

電話ごしにいきなり謝られる。

「えっと、どうしたんですか?」

「その、20分ほど前から空さんの姿が見当たらないのです。」

「空が?」

「はい。前の時間が体育だったのですが…ってお兄様も授業中でしたか?」

「いや、大丈夫ですけど。」

「私たち職員で探しているのですが…」

見つからなかったと言うとこか。

「探してみます。」

「え?でも学校が」

「学校より妹のほうが大切ですし。」

「申し訳ありませんが、お願いします。」

そう言って電話を切った担任。

ったく。空は何してんだ…。
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