こんな生徒会で学校は成り立つのか…
長い坂道を下り、小学校まで走る。

校門の前には風が立っていた。

「お兄ちゃん!!」

俺の姿を見つけると一目散にかけてくる。

「風、空の事聞いたか?」

「うん。まずは公園見てみよう。」

風の提案で公園へ向かう。

いつも利用しているらしい公園に入り空の姿を探す。

見当たらない。

念のため風にトイレも確認して貰ったが…居ない。

「居ねぇな…」

「…翔さんの所は?」

「聞いて見るか。」

またも風の提案に従う。

同じ兄弟なのに全然思い浮かばない自分の無力さを実感する。
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