こんな生徒会で学校は成り立つのか…
10数分後、谷、小鳥遊、鈴の3人が来た。

「おっす恭!」

「やぁ、風ちゃん。久しぶりだね。」

「おじゃまするわ。」

三者三様の挨拶をしながら入ってくる。

「おぉ、まぁ、上がれよ。」

「どうぞ~。」

適当に家に上げる。

リビングに着くと真っ先に口を開く風。

「今日は愚妹の為にお手数をお掛けして申し訳ありませんでした。」

どこで覚えたんだってくらい、しっかりとしたお詫びをしている。

「俺からも、手間かけさせて悪かった。」

妹に劣る詫びを入れる俺。

「風、お前は晩飯作っててくれるか?」

此処に居させても気を使うだけだろうし。

「うん。わかったよ。」

風もそれを察したのだろう。

素直にキッチンへ向かってくれた。

「ホントに悪かったな。」

「いいわ。どうせあたしたちなんて何もしてなかったし。」

3人とも疲労が浮かんでいる。

かなり捜し回ってくれたんだろう。

「それよりも恭、あんまり怒ってやるなよ。」

「あいつが行動を起こした理由によるな。」

「それもそうか。」

ふざけた理由だったらマジで許さん。
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