こんな生徒会で学校は成り立つのか…
「なんかのスイッチはいっちゃたみたいね…」

いつも通り谷を絞めてると鈴たちが訝し気な視線を送ってくる。

「お兄ちゃん、谷くんが可哀想だよ!」

「…知らん。」

いくら妹が止めてこようが今は知ったこっちゃねぇ。

俺の苛立ちが解消されればそれでいい。

「ホントにスイッチ入っちゃったね。」

「久しぶりに切れてるな。」

「今日はいろいろあったしね。」

ホールドされてる谷は助けを求めているみたいだが、

誰も、う・ご・か・な・い!

ふはは。やっと俺の天下がやってきたみたいだな。

もう俺の敵は谷だけだ。

「はっはっはっはっは。」

「高笑いしだしたけど、相当まずいんじゃない?」

「ま、絞められてるのは谷だし、ボクはどうでもいいや。」

小鳥遊。

お前はほんとに『魔王』だな。

うん。怖いぜ。
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