こんな生徒会で学校は成り立つのか…
「はい」

「あ。お兄ちゃん!」

「なんだ。風(フウ)」

予想通り小学5年生の妹からだった。

「帰りに牛乳買ってきて」

「そのくらいの要件メールしろよ。」

「電話したほうが早いんだもん。それに空(クウ)がお兄ちゃんと話したいって我儘言うんだもん!」

空というのは小学校2年生のもう一人の妹だ。

「じゃあさっさと変われ。俺は今生徒会の仕事中だ。」

「えっ!?なんだ。結局当てはまってたの?」

昨日のうちに喋っていたから理解しているんだろう

「あぁ。てか良いから空に変われよ」

「も~。解ったよ」

そう言うと電話から離れたところにいるであろう空を呼ぶ声と空が走ってくる音が聞こえる。

「空だよ~!」

「空だな」

「お兄ちゃん」

「なんだ」

「…さみしいよ」



「風がいるだろ」

「でもさみしいもん!」

空は典型的なブラk…お兄ちゃん子で去年は俺が家にいた時間に今はいないというのが気に入らないようだ。

「もうすぐ終わるから。もうちょっと待ってろ。な?」

「うぅ~…いやぁ」

< 40 / 163 >

この作品をシェア

pagetop