こんな生徒会で学校は成り立つのか…
「…私もサボる。というか授業免除だった。」

…授業免除?

え?それってあれ?

「ひらがな3つでことみ、呼ぶときはKO☆TO☆MIのあれ?」

「…なぜ四コマ風?」

「呼ぶときはことみちゃんですよ~。」

的確な千鶴からのツッコミと、美咲の訂正。

「授業免除か…いいわね。あたしたちも授業免除にするようハゲに掛けあってみようかしら。」

…此処に来て権力を振りかざす鈴。

「電話してくるわ。」

本気で掛け合う気らしい。

「授業費はどうなるんでしょう?」

「…なんとかなるんじゃないか?」

美咲のリアルな疑問にあやふやにしか答えられない。

「僕のことも掛けあってくれたらいいのに。」

小鳥遊がボソリとつぶやく。

「あたし達って言ってたから頼んでるんじゃねぇか?」

「だといいけどね。」

小鳥遊は頭もいいはずだし。

「そういや小鳥遊ってテスト何位だったんだ?」

「3位だよ。2位の人と1点差だったみたいだね。」

おぉ、スゲェ。

「相変わらずすげぇな。谷は?」

「下から三番目。下から2番目の人とは15点差だったみたいだね。」

「そっちも相変わらずか。」

頭のいい小鳥遊と頭の悪い谷、普通の俺。

凸凹平トリオと呼ばれていた中学時代。

…凸凹はまだしも平ってひどいよな。



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