Lovers
キキー
赤信号に差し掛かる
先生はハンドルを握りながら指でトントンしている
ながれている曲を小声で呟いているのがなんともカッコイイ
「ほら、外見てん?」
先生が助手席側の窓を指差す
指先の先を見つめると…
「うっわ…あ!綺麗〜!」
私の瞳に映ったのは
キラキラ眩しい海
太陽が海に反射して、
まるで宝箱のようだった
「麻奈美、こんなん好きやろ?」
「うん!超好き!」
「…やと思った!」
キラキラ光る海岸沿いを、私と先生が乗った車が走る
それはまるで、
ドラマのようだった