Lovers
なっ!なっ……
今チュッて……
唇じゃなかった、
頬だった…
でもでも!!
チュッて!!
……//
観覧車はもうすぐ地上に着く
「俺の…自分へのおみやげ♪」
そう言って先生は
開いた扉をくぐる
右手を出して
「ほら麻奈美、行くで」
なんて笑顔で言ってさ
私は、先生に
"虜にさせられる魔法"
をかけられたみたいだった
私も右手を延ばして
先生の手を握る
本当に、
恋人同士みたいな一日だった…