らすとスマイル
始まり
高校で恋なんてしない…はずだった。
「答えありすぎやろ!」
夏休みも終盤になってきた頃、宿題の答えを取りに学校へ行かなければならなかった。
「湯菜!これもやでっ」
「こんだけ要らんやんかあ!」
家から自転車で40分もかかる距離に、長い坂がたくさんあって疲れる。学校も自分にまったく合ってなく、いつ辞めてもおかしくない状況だった。
「さてっ、帰ろ!」
「じゃあ、一緒に帰る?」
「うんっ!」
高校に入って仲が良い友達、
大谷 可奈。
私と違って大人びてて、頭も良い。髪はミディアムで前髪は分けているから余計にそう見える。
一方の私は髪の毛はボブで中学生に間違えられるし、天然と言われる。そして誰よりもマイペース。先生に怒られることも多々ある。
「それでなあ…」
話の途中、ふと顔を上げると、男の人が二人、笑い合っていた。その笑顔に惹かれてしまった。
口元が緩むのを堪えながら、話を続けいつものように帰った。
人生初めての経験、一目惚れをしてしまった。夏休みも終わりに近づいている頃だった。
「答えありすぎやろ!」
夏休みも終盤になってきた頃、宿題の答えを取りに学校へ行かなければならなかった。
「湯菜!これもやでっ」
「こんだけ要らんやんかあ!」
家から自転車で40分もかかる距離に、長い坂がたくさんあって疲れる。学校も自分にまったく合ってなく、いつ辞めてもおかしくない状況だった。
「さてっ、帰ろ!」
「じゃあ、一緒に帰る?」
「うんっ!」
高校に入って仲が良い友達、
大谷 可奈。
私と違って大人びてて、頭も良い。髪はミディアムで前髪は分けているから余計にそう見える。
一方の私は髪の毛はボブで中学生に間違えられるし、天然と言われる。そして誰よりもマイペース。先生に怒られることも多々ある。
「それでなあ…」
話の途中、ふと顔を上げると、男の人が二人、笑い合っていた。その笑顔に惹かれてしまった。
口元が緩むのを堪えながら、話を続けいつものように帰った。
人生初めての経験、一目惚れをしてしまった。夏休みも終わりに近づいている頃だった。