地味男子
 なんでこんな地味な格好してるの…?



 どっちにしても好きなんだけどね。



「潤君大好き」


 寝てると思って言った言葉。


「知ってる。 てか、見物料とるぞ」

「え!?」


 起きてた。



 すごく恥ずかしい…。



 昼休みが終わって教室に戻る。



 蒼井は潤君をにらんだ。


「蒼井!! なんで潤君睨むの?」

「なんでこんな奴に負けたんだよ!?」

「蒼井より魅力的だもん」



 蒼井みたいにうぬぼれ過ぎてるやつ…。



 大っきらいっ!!


「柴乃、そんな怒んなよ。 俺が勝ったんだから♪」

 潤君は機嫌が好さそうにニコニコと蒼井を見下ろしてる。


「……クソッ」



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