歪んだ灰色のセカイ
今も彼女は

死にたいと思っている。

この退屈で、うるさいセカイから
逃げたいと思っている。

居なくなりたいと思っている。

普通のヒトからすればもう

十分に彼女は
現実から逃げているのだろう。

目を背けているのだろう。

けれども彼女は満足しない。

彼女は自分という存在を
このセカイから

消してしまいたかったのだから。


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