歪んだ灰色のセカイ
学校はどうでもよかった。

むしろ嫌いなものだった。

授業は彼女から
本を読む時間を奪うから。

しかし、妙なところで
彼女は律儀だった。

先生の小言も、授業の内容も

全てを無視して
本を読めばいいのに

きちんと授業を受けていた。

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