甘恋
健吾と同じ学校に入学して、

健吾と一緒に、登校して、

約1ヶ月がたった。

健吾は・・・・・・相変わらず、イケメンだし、

相変わらず、私をドキドキさせる・・・・・・・・・

「しーぃ!手ぇ繋ごぉ?」

ほら・・・・・・・・また・・・・・・って・・・・

健吾じゃなかった・・・・

この子は、高橋優君。

可愛くて、弟みたいに、甘えてくる☆

「えぇ?いいよぉ?」

「やったッ」


ギュッ


最近は・・・・優君としか手ぇ繋いでないな・・・・

健吾の・・・ぬくもりが・・・・・・・

私の手から消えてきそうで・・・・・・

なんか・・・・・・怖いな・・・・

「ねぇ健吾?」

「・・・・・ん?」

何・・・・?どうしたの?

なんで健吾は・・・・さっきあんなに悲しそうな目をしていたの?

「・・・・今度は・・・健吾が手・・・繋いでね・・・・・・なんてね!
冗談だよ!」

「いいよ」


ドキッ


「・・・・ぇ?」

「だから・・・手ぇ繋いでやる。ホラ手ぇかして?」

嘘・・・嘘・・・・いいの?

「じゃぁ・・・・俺は、トイレにいってくるね!」

そういって、離れた優君の手のひら・・・・・・・


ギュッ


優君の手が離れてすぐに・・・健吾の手が私の手を包んだ・・・

久しぶりに、重なった、手のひら・・・・・・

なんだろう・・・これ・・・・・・・・

恋人でもないのに・・・・・・・・・

両思いでもないのに・・・・・・・・・

手を繋いでる私達・・・・・

皆からはどう見えてるの?
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