甘恋
健吾の番号を探す・・・・・・

「219・・・219・・・・・200・・・・・19・・・・あった!」

合格した番号が書いてある中には、確かに219の数字・・・

「健吾!あったよ!健吾!よかったね!」

まるで自分のことのように喜ぶ私を見てものともしない健吾・・・・

まさか・・・なんてひそかに感じて、恐る恐る訪ねた・・・・

「・・・・健吾・・・・?」

小さく・・・佩びえた犬のように、震えた声で・・・・

「・・・・・まさか・・・・」

「ぅッ・・・・グスッ・・・・」

「健吾・・・・私・・・もしかして・・・・・」

「椎~!!!!!!」



ギュウッ


「キャッ!健吾ッ!」

まるで、子犬のようにキラキラと目を輝かせて、

私に飛びついてきた健吾・・・



可愛い・・・・



けど・・・そんなことしたら心臓持たないよ!

「よかったね!椎ィ!がんばったねぇ!」

そういいながら、涙する健吾・・・・

「ありがとう・・・・うぅ・・・」

さっきよりも心のこもった声で、そう伝えた。

健吾があまりにも、泣くから、私もつられて少し泣いた・・・
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