甘恋
「椎香ぁー!健吾君よぉ!」

下から聞こえてきたママの声・・・・・・

は~いと元気よく返事して、

ママに教えてもらった、化粧をして、

リズムよく階段を駆け下りた。

「いってきま~す!」

元気な声とともに、ママの優しい声が返ってくる・・・

「いってらっしゃい。また後でね?」

そういって、ニコッと微笑んだ。

私も微笑返して、扉を開けた。



タッタッタッ



「おはよう」

「おはよぉ」

中学校の時と変わらないようで、大きく変わった私達・・・

何が変わったって?

私の気持ち・・・・・・・・・・

前とは違う・・・・・・・健吾に対する、恋心・・・・

のような、ものを感じ始めた私がいたの・・・・・

今だって・・・すごくドキドキしてる・・・・

「行こう(ニコッ」

健吾のその無邪気な笑顔だって・・・・・

今見るとすごくドキドキしちゃう・・・・・・・・・・・

「うん」

そんな高ぶる気持ちを抑えて・・・・

健吾と同じ笑顔を見せた。

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