甘恋
出席番号順なのかな?

私笈川だから、結構前らへんだろうなぁ・・・・・

健吾と離れちゃうな・・・・・

健吾と同じ名字だったらなぁ~・・・・

って!同じ名字だったら結婚してるってことジャン!

そう一人で、解釈して、顔を赤める私・・・・・・・

ドンだけ馬鹿なの(笑

そんなこと思いながら、席に着く・・・・



ガタッ


「ねぇ君ッ!」

「ふぁ?」

まぬけ丸出しの返事をした。

恥ずかしい・・・・ッ

目の前には、ショートで、目の大きな美人さんがいる・・・

名札には、武本って書いてある・・・・

武本さんかぁ・・・・・・・・

「君って・・・・さっきのイケメン君と一緒にいた子だよねッ☆」

イケメン君?・・・・・・健吾のことか・・・・

「ぅん・・・」

「やっぱそうだよね!私武本薫っていうの!君は?」

「私は、笈川椎香です・・・」

「椎香かぁ~!私は、薫でいいからね!
一ヶ月はお隣さんだから、
いろいろ宜しくねぇ~」

「はい・・・」

「堅苦しいから、タメで!もう友達なんだからぁ~!」

『友達』・・・・・・なんかうれしいな・・・・

私中学時代女子の友達なんかいなかったから・・・・・・

健吾と知り合って、偉そうだって、皆にけなされて・・・・

それでも、やっていけたのは、健吾が守ってくれたからなんだよね・・・

「ぅん・・・・」

そういって、私は、小さく頷いた。



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