意地悪なヒト






かわいい顔をしているのに

その身長といったら


170?



もっと上だろうか?





モデルにしては
バランスがおかしい。

















「あの…何ですか?」






教室の出入口まで行った私は
背の高い女の子に尋ねた。










「勝負よ!」
























勝負?









「え?…え、と?」







困惑した表情を浮かべていると
背の高い女の子の目の色が
変わった。







それと同時に背中に
温もりを感じた。











「いーんちょっ?何してんのー?」






のろのろした口調で
私の顔を後ろから覗き込みながら言ったのは梶原くん







「か、梶「梶原くん!見ていて!今宵決着をつけますわ!」







私の言葉を遮って
いきなり意味不明なことを
言い出した背の高い女の子。




いい加減、名前を聞かなきゃ








「あの「えー?何の決着〜?楽しそぉー!」







どうでもよさそうな表情のくせして
言うことは真逆ですね








「それより、あの「梶原くん!この私が勝利致しましたら、日比谷さんとの交際を…て、あれ?」













はい、すみません…。





「梶原くん、話聞いてあげなきゃかわいそうです」







梶原くんが途中で私の腕を引っ張って教室の奥に戻ったのだった。









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