意地悪なヒト
私は一体、何のためにココにいるんだろう?
何度も考えた。
まぁ、考える間もなく
答えなんて出るわけがない
きゃぴきゃぴと
楽しそうに笑顔を浮かべる沢村さんと、梶原くん。
当たり前…か。
私は、二人が視界に入らないように、そっと窓の外を見上げた。
雲の欠片もない
遠い、遠い空。
いつか、届けばいいのに…
耳に入る梶原くんの声
聞きたくない。
聞きたくない。
聞きたくない。
休み時間が終わるまで
あと10分
昼休みはどうしてこんなに長いのだろう?
私は、静かに席を立ち、
教室の外に向かった。