うさぎちゃんの恋
自転車に乗っだ誰がが、

ガシャ─────ッ!!

私の少し手前で自転車ごと転倒した。


「いだだ…………」

「だ、大丈夫ですか?!………ち、血ぃぃぃっ!額から血出てますよ?!」

「ああ、これくらいなら大丈…

「いや、駄目!」


私はスクバを探る。

確か、絆創膏があったはず……。


「はい!」


私は探しあてた、絆創膏を彼に………。


ん?───彼?


どうしよう…………………お…男────!!
───でも、

「ありがとう」


そう、ニコっと笑った彼は、


自転車に乗っていたときは気付かなかった───。


180はある長身に
栗色のさらさらとした髪
筋の通った整った鼻
切れ長の二重で大きな目


まさに、イケメンという言葉はこの人の為にあるのではないだろうか。


……って、何私、男なんかに見とれてんの?


男はどうせ────。


「あの───…」


その男に突然話かけられた。


「はい!」


思わず身構えてしまった。


「制服からして俺と同じ高校だよね?時間やばいんじゃない?」


あ!!すっかり忘れてた!!


「乗ってく?」

「え?!」


ちょ…、無理に決まってるよ!

でも…時間ないし…。
同じ高校の人っぽいし…。


「あ〜!もう行くぞ!!」


ひょいっと軽々しく、彼の後ろに座らされた。


───…!!
近い!!やっぱ無理無理無理!!!


そう、思って降りようとしたが、


「よし、落ちんなよ!!」


すごいスピードで走りだした。


.
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