初恋
「今日はお客様がくるから、頑張ったのよ」



おばあちゃんはニコニコしながら、沢山のお皿を運んできた



「はい、じゃぁ、あけましておめでとうございます!」



料理も並べ終わり、おばあちゃんが高そうなイスに座ると、おじいちゃんが元気良く頭を下げながら言った



それに続いて、私達も



「おめでとうございます」



そう言って頭を下げてから、乾杯をした



「柊城からずーっと『冴川ちゃんがねー…』って聞いてたんだ。」



「今回は普通の子かもしれない、って思って頑張った甲斐があったわ(笑)」



おじいちゃん、おばあちゃんはずっとニコニコしていた



「イルミネーション行けないって連絡あった時の柊城は死んでたからね(笑)」



「冴川さんは大きな存在だわ(笑)」



「俺の全ては冴川ちゃんだからねー(笑)」



先輩は笑いながら、料理を少しずつ乗せたお皿を差し出した



「ありがとうございます」



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