初恋
「柊城今までそんなことしなかったのに!」



「冴川ちゃんは特別だもん」



「すみません、なんか」


「いやいや。柊城なんかとつるんでくれてすみませんだからね(笑)」



おじいちゃんは笑った




2人とも見た目は全然若くて、お父さんお母さんだと言われたら勘違いしそうな位だった



仲が良くて、羨ましかった



自分もおじいちゃんおばあちゃんと仲がいいけど、またそれとは何かが違った



やっぱり一緒に住んでるからかな



お餅やおせちを口に運びながら、そんなことを考えていた




「冴川さんの下の名前はなんていうの?」




ちまちまと食べ続けていたら、おばあちゃんが首を傾げて聞いてきた



「花優愛です」



箸やお皿を置いてから言うと、おばあちゃんはニコニコ笑った



「素敵な名前ね」



おじいちゃんもそれに頷いた
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