白い光


当時僕は高校生だった。

行っていた高校が
男子が少なかったから
いわば男からしたらパラダイスだった。


しかしデメリットもあった。

人数で負けてるために
大体女子の意見が
通ってしまう。

今もちょうど
クラスの委員
を決めてるとこだ。



「おい!!ちょっと待てぇい!!」

「何??」

「明らかに男が委員多くないか!?」


「さぁ、気のせいじゃない??」


「やられたっ!!
このツンデレ女王がっ!
裕也も多いと思うだろ?

「えっ?あぁそうだな」

いきなり木下了一に話しかけられ気の抜けた
返事しかできなかった。

木下了一は幼なじみで
一言では言い表すことが
できないよくわからないやつだ。

しかし悪いやつではない。

ちなみに先程まで
了一と言い合いをしていた「ツンデレ女王」は
平松さやか。


こいつも幼なじみで
しっかり者だ。
いつも僕と了一が
バカなことをして
それをさやかが叱る。


そういうスタンスが
幼稚園~高校まで
続いてきた。

僕の初恋の人でもある。


「は~、裕也は了一の味方をするんだ!!」

「そういうこと
じゃないだろ…」

「もういいもんっ」


「くそ~!!ツンデレの
デレが出やがった…
これは俺らの負けだ」


こうやって
クラス代表 坂本裕也
副代表 木下了一
となってしまった。


「はい!じゃあ決定ね」


「なんで高2にまでなって副代表を」

「年齢関係ないだろ」



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